モネ それからの100年の感想@名古屋市美術館。モネ展は横浜美術館に巡回します!!
名古屋市美術館でモネ それからの100年を観てきました!!
<目次>
名古屋市美術館は建築家の黒川紀章さんの設計
名古屋市美術館開館30周年記念の「モネ それからの100年」を観るために、名古屋市美術館に初めて行ってきました。
名古屋市美術館 – 芸術と科学の杜・白川公園内 – Nagoya City Art Museum
(名古屋市美術館公式HP)
名古屋市美術館は白川公園という緑の多い大きな公園の中にあり、公園内のすぐ正面には名古屋市科学館があって、ひとりでも、二人でも、ファミリーでも楽しく穏やかな時間を過ごすことが出来るとても良い環境でした。
建物は、愛知県出身の建築家の黒川紀章さんの設計とのことです。
名古屋市美術館開館30周年記念のモネ展「モネ それからの100年」
名古屋市美術館開館30周年記念 モネ それからの100年:中日新聞(CHUNICHI Web)
(展覧会公式HP)
<開催概要>
<章構成>
I. 新しい絵画へ -立ち上がる色彩と筆触
II. 形なきものへの眼差し -光、大気、水
III.モネへのオマージュ -さまざまな「引用」のかたち
IV. フレームを越えて -拡張するイメージと空間
<出品作家>
クロード・モネ/アルフレッド・スティーグリッツ/エドワード・スタイケン/マーク・ロスコ/ウィレム・デ・クーニング/モーリス・ルイス/サム・フランシス/ロイ・リキテンスタイン/ジャン=ポール・リオペル/ジョアン・ミッチェル/アンディ・ウォーホル/ゲルハルト・リヒター/ルイ・カーヌ/堂本尚郎/中西夏之/松本陽子/平松礼二/根岸芳郎/岡﨑乾二郎/児玉靖枝/鈴木理策/福田美蘭/丸山直文/湯浅克俊/小野耕石/児玉麻緒/水野勝規
(名古屋市美術館公式HPより)
<企画展の内容や作品の見せ方と感想>
今回の企画展「モネ それからの100年」は、名古屋市美術館開館30周年記念とのことで、その名の通りそれを飾るのにふさわしいモネ展だったと思います。
展覧会のキャッチフレーズにあるように、「すべてはモネからはじまった」んだと感じました。
企画展名の「モネ それからの100年」の「それからの100年」というのはどの時点からかというと、フランスのパリのオランジュリー美術館所蔵で有名な「睡蓮」の大作にモネが取りかかったのが、今からちょうど100年くらい前だとのことです。
(国立新美術館の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」で撮影したモネの《睡蓮》です)
モネの没後の翌年にこの壁画が公開された当初は、それがあまりに斬新な絵画表現だったため評価は得られなかったものの、それから徐々に評価がされるようになり、現在では「睡蓮」は現代美術の出発点として位置付けられているそうです。
このモネ展では作品約90点が展示され、モネと、モネの芸術表現や精神を受け継いだ印象派から21世紀の現在に生きるアーティストの作品を比較することによって、モネの芸術の深みと広がりや、モネの作品自体の新たな価値を見いだすという内容でした。
モネの作品は日本での初公開のものを含めて、初期から晩年までの計25点が展示されていました。
なかでも、睡蓮の花の絵の作品数が多く見応えがありました。
モネが70歳の時に描いたという《睡蓮、水草の反映》です。
(企画展のジュニアガイドより)
こちらは今回の企画展のチケットにも使われている《睡蓮》です。
(企画展のリーフレットより)
明るくて好みの絵でした。
少しだけ、箱根の仙石原にあるポーラ美術館所蔵の《睡蓮》に雰囲気が似ているように感じました。
この《睡蓮》の池の青の方が鮮やかで、ポーラ美術館の作品の方がもっとシックです。
モネの作品の特質や独創性を引き継いだ、後世代のアーティストの絵画・版画・写真・映像65点の作品とモネの作品を見比べると興味深かったです。
現代アートの作品のなかでは、特にルイ・カーヌの作品が好みでした。
(ルイ・カーヌの展示作品を見ることが出来るサイトです)
金属の網に色を付けた透明の樹脂を付けて、それを下に映して楽しむ作品がとても素敵でした。
<音声ガイドは、声優の櫻井孝宏さん>
公式HPでサンプル試聴が出来ます。
図録・グッズ・音声ガイド:名古屋市美術館開館30周年記念 モネ それからの100年:中日新聞(CHUNICHI Web)
とても聴きやすかったです。
また、今回のモネ展に展示されている作品の三人のアーティストが、自身の作品やモネのこと等に関して詳しくコメントしていて、音声ガイドでアーティスト本人の肉声が聴けたのはおそらく初めての経験だったので、とても興味深く何度も再生して聴き入ってしまいました。
<名古屋市美術館の会期は7月1日まで!次は7月14日から横浜美術館で開催!>
名古屋市美術館でのモネ展の展示は7月1日までです。
その後は、モネ展は先日ブログに書いた、現在はヌード展を開催中の横浜美術館に巡回します。
横浜美術館での会期は7月14日(土)から9月24日(月)です。
とても雰囲気が良く居心地が良かった横浜美術館。
都内での企画展よりも混雑なく楽しめるかもしれないですね。
<名古屋市美術館では「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が続く!!>
そして名古屋市美術館では、モネ展の次は「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が7月28日(土)から9月24日(月)まで開催されます。
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」は東京六本木の国立新美術館で鑑賞して、記事にしていますのでご参考にどうぞ♪
おまけの名古屋市科学館のご紹介♪(名古屋市美術館正面です)
こちらは、白川公園の名古屋市美術館の正面にある、名古屋市科学館の写真です。
科学館内はたくさんの親子連れで賑わっていました。
(羽生選手のファンなので、羽のオブジェにはついつい反応してしまいます!)
プラネタリウムが素晴らしかった!!
名古屋市美術館でモネ展を観た後に、こちらの名古屋市科学館で数年ぶりにプラネタリウムを観ました。
料金は展示室とプラネタリウムのセットで800円と手頃です。
(展示室のみは400円です)
この科学館のプラネタリウムは、2011年3月にリニューアルオープンして、限りなく本物に近い星空の再現を目指して「ユニバーサリウムIX型プラネタリウム」(光学式プラネタリウム)と、 コンピュータで計算した星空をプロジェクターで投影し、未来や過去の星空や、宇宙旅行等も再現できる 「スカイマックスDSII」(デジタル式プラネタリウム)が設置されており、 ドーム内径35mという世界一の大きさと映像クオリティを実現しているとのことです。
学芸員さんの星空についての説明がとてもわかりやすく癒し系で、こちらも素晴らしい時間を過ごすことができました!!
リラックスして眠ってしまっている方も ( ^^ )
<美術館・絵画・アートについての情報があります>
ブログ村テーマ
美術館、博物館、ミュージアム
ミュージアムでの写真
世界の美術館巡り
ミュージアム・美術館・博物館・展覧会
企画展示 展示会 イベント情報
ぐるっとパスでいこう
絵画、絵
「アート」が好き
絵画
巨匠の作品
ランキング参加中です。クリックして断捨離を励ましていただけたら嬉しいです。(*^^*)