映画:しあわせのパン(原田知世さん、大泉洋さん出演。手作りパンカフェのほっこりハートウォーミングストーリー)
今週のお題「映画の夏」・・・この休みに観ました。
映画:しあわせのパン(2012年公開)
北海道の洞爺湖畔の月浦で、夫婦が営む「カフェ マーニ」が舞台になった、夫の水縞君が焼く手作りのパンと、奥さんのりえさんが淹れるコーヒーや手料理が、カフェを訪れる人びとの心をしあわせにする、ゆったり、ほっこりする映画です。
映像は彩度が高くて、コントラストが弱い感じの、全体に優しい雰囲気でした。
「カフェ マーニ」は洞爺湖畔に実在する「パン工房ゴーシュ+CAFE」がモデルになっていて、撮影もここで行われています。
主演は「カフェ マーニ」のりえさんを演じた原田知世さん。
透明感があって顔が小さくて清潔感たっぷりで、知世さんに淹れてもらったコーヒーは本当に美味しそう!!
1967年生まれの知世さんは、2012年の映画公開当時で45歳ですから、その若さと変わらない美しさに、ただただ驚くばかりです。。
りえさんの夫役の水縞君は大泉洋さん。
知世さんと並んだ時の身長のバランスは良い感じ。でも、パンをこねるシーンが多いこの役には、もう少し清潔感がある俳優さんのほうがよかったのでは(ゴメンナサイ)・・・と、映画を観ている間ずっと考えていました。。ですが、妖精のような綺麗さがある知世さんを現実の世界に地に足をつけたようにひっぱるためには、隣にいるのは大泉洋さんのような俗っぽい人(スミマセン)がバランスが取れてよかったのだろうかと思いました。。
「カフェ・マーニ」のお店の名前の由来は、ストーリーに出てくる、りえさんが子供のころから、わけもなく悲しくなるときなどにたびたび読んでいる絵本の「月とマーニ」です。
これがなかなか味わい深い内容でした。絵も綺麗ですし。
この絵本は単独で出版・販売されているのではなく、三島有紀子さんが書かれた原作の小説本の巻末に、特別付録として収録されているようです。
「カフェ・マーニ」の手作りパンで、それを食べた人びとが癒され心がほっこりするエピソードは、大きくわけて3つです。
それらを観ていて、「食堂かたつむり」(2010年公開)をどうしても思い出してしまいました。
監督や脚本は違いますが、両作ともに余貴美子さんが出演されていて、個性的な役柄を演じていることからも、そう感じてしまったのかもしれません。
どちらにしても、心のこもった手作り料理がそれを食べた人の心を温かくするのは、いつの日も変わらない大切なテーマなのだと思います。
舞台となっている北海道の夏のシーンも、冬のシーンも季節感が出ていて良かったです。
「かもめ食堂」「めがね」「食堂かたつむり」などの映画の雰囲気が好きな人は、きっと気に入る映画ではと思います。