本:見てる、知ってる、考えてる 中島芭旺(ばお)君。小林麻耶さんのブログで知った10歳の天才少年。
本:見てる、知ってる、考えてる 中島芭旺(なかしまばお)さん(2016年発行)
乳がん闘病中の小林麻央さんがブログを始めてから、市川海老蔵と小林麻耶さんのブログをグルグルと見ています。
すると、小林麻耶さんのブログ「まや★日記」に、中島芭旺(なかしまばお)君(以下、ばお君)という、10歳の少年が哲学書っぽい(?)本を書いていることを知りました。
「見てる、知ってる、考えてる」というタイトルで、ばお君がお母さんのSNSのアカウントを勝手に使って編集者に「本を書きたい」とコンタクトをとり、メールでのやりとりが始まって、本の出版まで至ったとのことです。
なんでも東大の異才発掘プロジェクトのホームスカラーだという、天才少年とのことです。
東大の異才発掘プロジェクト:ROCKETのHPより
ROCKETは,突出した能力はあるものの現状の教育環境に馴染めず、不登校傾向にある小・中学校生を選抜し、継続的な学習保障及び生活のサポートを提供するプログラムです。
将来の日本をリードしイノベーションを起こす可能性のある異才を育む教育環境を通して、創成することを目指し、日本財団と東京大学先端科学技術研究センターとの共同プロジェクトとして2014年にスタートしました。
今はこういう試みがあるのですね!!
さっそく読んでみました。
いじめがあった等の理由で、小学校には行かずに自宅学習して、自分が読んだ本で興味を持った著者のセミナーに行って、学んでいるというばお君。
義務教育中のばお君が学校に行っていないことなどについて、世間では賛否両論があるようです。
簡単にコメントするのは難しい状況・本の内容だなと思いました。。
どんなことも、本人(今回の場合は親御さんも)の立場もにならなければ、本当の事情や気持ち等はわからないからです。
この本の内容が、大人が書いたものだとしたら、う~ん、そういうものかもしれないなぁと軽く同調するくらいでしょうか。。わたし個人は、特に感動するようなものはありませんでした。
10歳の少年が書いているとなると、すごいなと思ったり、違和感を持ってしまったり、少し痛々しい部分があるというか切なくなってしまうというか、そんなところもありました。
ある程度の大人(何をもって大人とするかは定義が難しいですが・・・やはりある程度の年齢は必要だと思います。。)が言っているものでなければ、説得力がないかもしれないと思ってしまう「信頼される人になる」など・・・、親御さんの庇護を受けている間はどうだろうか・・・と思ってしまいました。
まだお母さんに依存していることが、はっきりわかる部分もあり・・・。(それが当然の年頃だと思いますが、大人びたことが書かれているので・・)
でも、このくらいの年齢の少年(人)が、こんなふうに見て、知って、考えているのだということを、世に問うことは、ありなのかもしれないとも思いました。
いつか社会に出て(茂木健一郎さん、堀江貴文さん、安倍昭恵さんなどとちょっとした交流はあるようですが・・)、もし、組織で働くことになったとしたら、小さい頃からの集団生活や、同じ年頃のお友達といろいろなことを一緒に体験しておくことは、とても大切なことかとは思います。
それでも、東大の異才発掘プロジェクトなどで、ばお君が先駆者となって、これからのもっと幅広い、バリエーションに富んだ生き方を自ら提示していくことができるかもしれません。
それをやっていくには、とても強くないと、たいへんだろうなと思います。
ばお君は、自分を受け止めて自分らしく前に進んでいるようですから、できるかもしれない。
ばお君が書いている内容よりも、ばお君自身のことをいろいろと考えてしまった本でした。
<追記>
この記事の後に書いたエントリーです。