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ルドルフ2世の驚異の世界展の感想@佐川美術館 竹中工務店設計の建築も美しい!!

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展を佐川美術館で観てきました!!

 

滋賀県の琵琶湖のほとりに佇む佐川美術館

 

佐川美術館

(建物だけの写真がなかったので、家族をネコで隠しています)

 

四国方面への旅行の帰りに、滋賀県にある佐川美術館に行って「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」を観てきました。

 

 

www.sagawa-artmuseum.or.jp

 

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展 | 佐川美術館

 

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展@佐川美術館

 

佐川美術館の建築の美しさに感動!!

 

佐川美術館

 

佐川美術館は、佐川急便株式会社の創業40周年記念事業の一環として、 1998年3月に開館したものだそうです。佐川美術館の「佐川」が佐川急便さんの「佐川」だと知ってとても驚きでした。

 

竹中工務店の設計という佐川美術館の建築が、それはそれはモダンで美しくて感動しました。

 

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(図面は佐川美術館のHPから引用しました)

 

 

佐川美術館



佐川美術館のHPによると、この建物は次の賞を受賞しているとのことです。

 

主な受賞歴

  • グッドデザイン賞(施設部門)1998
  • JCDデザイン賞 '98奨励賞(JCD・社団法人商環境設計家協会)
  • 中部建築賞1998入賞(中部建築賞協議会)
  • MARBLE ARCHITECTIRAL AWARDS EAST ASIA 1998
  • 照明普及賞 優秀施設賞 1998(社団法人 照明学会)
  • 国際照明デザイナーズ協会照明デザイン賞1999優秀賞(国際照明デザイナーズ協会)
  • 第23回HIROBA作品賞
    ※HIROBA...大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山各県の建築士会で構成される会
  • 日本建築学会2000年作品選奨(日本建築学会)
  • 第41回BCS賞
  • 第17回AACA賞(樂吉左衞門館)

 

建築の賞は詳しい知識がないのですが、グッドデザイン賞だけは知っていまして、納得の受賞だなと思いました。

 

この日はあいにくの雨だったのですが、美術館を取り囲む水庭に雨が打つその光景は、晴れの日よりも風情があるのではと思うくらいにとても印象的でした。

 

 

佐川美術館

 

(この写真と一番上の写真はルミックスDMC-GM1と中望遠レンズで、その他はiPhoneで撮影しています)

 

佐川美術館は平山郁夫佐藤忠良・楽吉左衛門の作品を常設展示

 

佐川美術館は日本画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、陶芸家の樂吉左衞門の作品を所蔵していて常設展示しています。

 

この常設展には企画展のチケットで入場可能でした。

 

特に5月27日までの「平山郁夫 シルクロードの景色」が良かったです。展示している作品の量も十分で素晴らしかったと思います。

 

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展

 

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展@佐川美術館

 

旅行の途中で佐川美術館に行くことを決めるまで知らなかったのですが、「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」は渋谷の東急Bunkamuraで今年の1月6日から3月11日まで開催していたのですね!!

 

www.bunkamura.co.jp

 

その時期は、平昌五輪での羽生結弦選手の二連覇がどうなるかと、それに絡む渡韓の事しか考えていなかったので全然知りませんでした。。

 

偉大なるコレクターの神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の部屋

 

この企画展は、美術は素人の自分にもとてもわかりやすい構成で、多くの素晴らしく興味深い作品が展示されていて楽しめました。

 

神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、1583年に首都をウィーンからプラハに移し、希代の収集家として、独自のセンスで世界各地から優れた人物や芸術作品や科学機器、動物や植物等を宮廷に集め、当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点にしたとのことです。

 

ハプスブルク家、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の肖像

 (展覧会のチラシより。下3枚の絵も同様)

 

17世紀に流行した、こういった珍しいものを集めた「驚異の部屋」の中でも、ルドルフ二世のものは最も豊かで有名だったとのことです。

 

展示ではルドルフ二世がプラハでコレクションを展開したことによってプラハの方たちが受けた恩恵等を紹介する分かりやすい動画もありました。

 

ルドルフ二世が寵愛した宮廷画家のジュゼッペ・アルチンボルドルーラント・サーフェリー、ヤン・ブリューゲルの絵が素晴らしかった!!

 

なんといっても秀逸だったのはアルチンボルドの《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》でした。

 

 

ジュゼッペ・アルチンボルド ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像

 

 

宮廷画家を引退して帰郷したアルチンボルドが、皇帝に贈ったルドルフ二世の肖像画で果実と季節の移ろいを司るローマ神、ウェルトゥムヌスとして皇帝を描いたもので、怪しく謎めいた皇帝の人物像を、四季を掌握する力を持つ神として描き出した傑作と言われているとのことです。

 

昨年、上野の国立西洋美術館で開催されたアルチンボルド展が記憶に新しいですが(ブログに書いていなかったようです!!)、印刷物やパソコンで観るものと違って、アルチンボルドの絵って、実物の色使いがとても調和がとれていてシックなんですよね。。

 

今回のこの絵も、植物や果物等で肖像画を描いたアルチンボルドの集大成という貫録のある素晴らしいもので感動しました。

 

ルーラント・サーフェリーの動物や植物等の絵も可愛らしかったです。きっと様々な種類の動物がルドルフ二世の「脅威の部屋」にいたんだろうなぁと想像出来ました。

 

 

ルーラント・サーフェリー 動物に音楽を奏でるオルフェウス

 

 

こちらもブリューゲル展でいくつか作品を観たヤン・ブリューゲル(父)の花瓶に活けたたくさんの絵もおなじみですが大好きな絵のシリーズです。

 

 

ヤン・ブリューゲル(父) 陶製の花瓶に生けられた小さな花束

 

音声ガイドは俳優の安田 顕さん

 

俳優の安田顕さんの音声ガイドでは、天文学者ガリレオ・ガリレイの弟が作曲した曲も聞くことができました。


 

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展@佐川美術館



ミュージアムカフェSAMのルドルフ2世の驚異の世界展 期間限定デザートセットのパラチンキセットをいただきました

 

佐川美術館内にとても素敵なミュージアムカフェSAMがあり、今回の展覧会にコラボした期間限定のパラチンキセットをいただきました。

 

 

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チェコの伝統的なおやつだというパラチンキは、少し厚めのもちもちしたクレープという感じのシンプルで素朴なもので美味しかったです。

 

 

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カフェからの眺めも最高でした♪

 

 

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カフェを外側から眺めたところもオシャレなんですヨ~!!

 

ルドルフ2世の驚異の世界展の会期は5月27日まで!

 

佐川美術館でのルドルフ2世の驚異の世界展の会期は5月27日までです。あと10日くらいしかありませんので、行かれる予定の方はどうぞお見逃しなく♪

 

 

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 (アメリカ人の映画監督であり現代美術作家のフィリップ・ハースがアルチンボルドの《四季》シリーズ「春」にインスパイアされて造った作品です。こちらは実物の撮影OKでした)

 

 

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佐川美術館、建物も素晴らしいですし、スタッフの皆さんも全体的にとても親切で良心的で居心地が良かったです。

 

また行きたいと思う素敵な美術館でした!!

 

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