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本:死ぬときに後悔すること25(大津秀一さん)

死ぬときに後悔すること25(大津秀一さん)

 

 読んだのは平成21年発行のハードカバーの致知出版社の方です。

 

 下の文庫本の発行の4年前に出版されたものです。

 

死ぬときに後悔すること25 (新潮文庫)

死ぬときに後悔すること25 (新潮文庫)

 

 

 以前、市川海老蔵さんが、奥様の小林麻央さんが乳がんになられたという会見をした時に、マスコミにたいして、自宅等への取材を制するために、「私たち家族はこれからも本番です」と言われていたことがありました。

 

 その時にすぐ、「本番なのは市川海老蔵さんたちご家族だけではない・・」と思いました・・。海老蔵さんのような、たくさんの人が注目するような華やかな舞台ではなくても、わたしたちの誰もが、自分たち各々の、一度しかない人生の舞台の本番を生きています。。

 

 「人は必ず死ぬ・・・」ということは、普段なにごともなく生きているとなかなか実感がわかなかったり、考えたりすることがないかもしれません。もちろん、年齢や、自分自身や周りの環境によって考えることが多い方もいらっしゃると思います。

 

 私自身は、人生の折り返し地点を過ぎただろうし、突然倒れる人や命に関わる病気になった人を目のあたりにして、「死」について、たびたび考えるようになりました。 (覚悟ができていないなと思うことたびたびですが・・)

 

 これから始めることなどについても、自分の残された時間のことを考えて、やみくもにチャレンジして人生の時間を無駄にしないほうがいいのでは・・と思ったりもします。

 

死ぬときに後悔すること25 (新潮文庫)

 

 この本は、1000人の死を見届けた終末期医療の緩和医療医が、患者さんが亡くなるときに後悔することが多かったことを25項目にまとめて、それらのエピソードを綴ったものです。

 

 本の目次を見れば、患者さんが後悔したことが、一見してわかります。

 

 そのなかには、わたしがすでに後悔している事柄も。。。

 

 そうだろうなぁ・・と泣きながら読む箇所もありました。

 

 人に非常識なくらいの迷惑をかけるものでないなら、後悔のないように、やりたいと思っていることをやっておいたほうがよいのではないでしょうか。。

 

 良い言葉がみつかりませんでしたが、人は生きているだけで、誰かに多かれ少なかれ何かしらの迷惑をかけたり傷つけたりしているものでしょうから、非常識なくらいの迷惑というのも、程度問題だろうなと思っています。

 

 そしてなるべく若いうちに自分が幸せになるために必要なことを見極めて、それを実現できるようにコツコツとがんばったほうがよいと思いました。。

 

 若かった頃の自分にアドバイスしてあげたいです。。

 

 さて、てっきり大津先生は、それなりのご年齢のベテラン先生と思い込んで読んでいましたら、途中でアレッ、若くていらっしゃるのだ!とわかりました。

 

 わたしより年下で、執筆時も30代前半だったようです。ですので、高齢の患者さんは、もしかしたらこの若い先生に、この事柄については本心を言えなかったのかもしれないな・・と思う箇所もありました。自分だったら言えたかなぁと、想像するのも読み方のひとつかなと思います。

 

 それにしても、大津先生、患者さんへの目がすごくやさしいです!!

 

 終末期医療の関係者にお世話になることがあったら、先生のような、温かく優しい方たちに囲まれていたいです。

 

 そのような時まで、自分の人生を、後悔のないように生きないとですネ・・!