東西美人画の名作《序の舞》への系譜@東京芸術大学大学美術館。会期は5月6日まで!!
東京芸大大学美術館の東西美人画の名作《序の舞》への系譜を観てきました!!
上野動物園の赤ちゃんパンダのシャンシャン公開で盛り上がっている上野公園。桜が終わった今は新緑が綺麗です。
その上野公園を足早に通り抜け、「東西美人画の名作《序の舞》への系譜」の企画展開催中の東京芸術大学大学美術館に向かいました。
写真は全てiPhoneで手軽に撮影したものです。
芸大前の通りです。
東京芸術大学大学美術館に到着です。
開館5分前くらいに到着すると、30人くらいの列が出来ており、開館後は待つことなくスムーズに入場できました。
東西美人画の名作《序の舞》への系譜 企画展
会場入口で、竹下景子さんによる無料の音声ガイドを借りて鑑賞をスタートしました。
東京芸術大学と読売新聞社主催の企画展「東西美人画の名作《序の舞》への系譜」では、なんといっても上村松園の「序の舞」を初めて観るのを楽しみにしていました。
2015年から劣化を防ぐための修理が行われ、今回は修理後初めての公開とのことです。修理前は掛軸でしたが、修理後は額装になり、掛軸装だった時よりも大きく見えるようになったとのことでした。
近代美人画の最高傑作といわれる上村松園のこの作品は、とても素晴らしくて感動しました。
松園自身がこの作品について「この絵は、私の理想の女性の最高のものと言っていい、自分でも気に入っている女性の姿であります」と語っていることもあり、女性としての最高のものを自分もこの絵から感じたいと思いました。
実物の絵には上の写真の女性の背景の薄紅の花の絵は無く、ベージュ(日本画の色の表現がわかりません。。)の背景です。着物の色も、もう少し明るい朱色かと想像していましたが、実物は落ち着いた少し暗い色味でした。
松園の作品は「序の舞」の他にも数点展示があり、どの作品もとても美しくて感動しました。
上村松園の言葉
(「母子」のこの絵も展示されています)
上村松園については絵だけではなく、遺した言葉にもとても感銘を受けています。
「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするものなのです」
「芸術を以つて人は済度する。これくらいの自負を画家は持つべきである。真・善・美の極地に達した本格的な美人画を描きたい。私の美人画は、単にきれいな女の人を写実的に描くのではなく、写実は写実で重んじながらも、女性の美に対する理想やあこがれを描き出したい」
「芸術を以つて人は済度する。」の済度(さいど)は仏教用語でGoo国語辞書によると次のとおりで・・
さいど【済度】とは。意味や解説、類語。[名](スル)1 《「済」は救う、「度」は渡す意》仏語。仏が、迷い苦しんでいる人々を救って、悟りの境地に導くこと。「衆生 (しゅじょう) を済度する」2 困難や苦労から救うこと。
本当にそのとおりだと思います。
古今東西、芸術というものは人々を救い悟りの境地に導くこと、困難や苦労から救うものだと痛切に感じます。
東の清方、西の松園。
上村松園の作品の他には、江戸時代から昭和初期までの美人画が展示されていました。
なかでも「東の清方、西の松園」と言われる鏑木清方による、樋口一葉の「にごりえ」の連作等が良かったです。
鎌倉には 鎌倉市鏑木清方記念美術館 があるので行ってみたいと思いました。
(この絵の展示はありません)
美術館内のレストランでランチ♪
10時に入って、11:30くらいに鑑賞が終わったので、そのまま美術館内のレストランでサラダ付きのエビグラタンのランチをいただきました。
土日祝日の上野公園の美術館内のランチはどこも大混雑なので、混む前に・・。
東西美人画の名作《序の舞》への系譜の会期は5月6日までです!
松園の「序の舞」を観たい方はお見逃しなく♪ (^^)
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