映画:ムーンライト(レビュー追記。ネタバレ。R18だったことなど)
ムーンライト(2017年公開)
今日もネタバレなので、注意してくだサイ!!
一昨日の記事では、なんだか、この映画をばっさり切ってしまったように思ったので。。
映画は、映画そのものだけでなく、観る側の年齢や力量や心構え?とか、どのような状態で観るかによって、感想がかなり変わると思ったので、今日の記事で、少し追記しようと思いました。
この映画ってR18なんですよね。
ということは、この映画の主人公の幼少期や少年期と同年代の方たちは、この映画を今観ることはないんですよね。
観る方は、この年代を振り返って観るわけですね。
その年齢の感覚の長い短いはあっても・・。
自分はこの映画を、40代のオバサンとして、自分にとっては過ぎてからずいぶん経ってしまった昔を思いつつだったり、そして自分はある程度分別があるのよ的な感じで客観的に観ていたと思います。
感受性のフタは、開けて観てなかったかなと。
思いました。
・・・子供の悲しい環境モノに弱いのです。
逃げられないでしょう、子供は。。
親の庇護を受けて生きるしかない、小さな世界で生きる子供が、その親から愛をもらえなかったら辛すぎますよね。。
幼少期の子供の悲しい環境の映画だとわかっていたら、この映画を観なかったかもしれないです。
どこかにこんな、かわいそうな状況の子供がいるのだろうとか、思ってしまったり。
また、自分が子供で多感で敏感だった時のこととか、思い出したりもしますよね。。
少年期の出来事のひととおりも、キツイものがありました。
これ、思春期の感受性にかえって観たら、たぶん大変です。
愛する相手に殴られて、一回で倒れてしまえばいいのに、何度も立って、自分を痛めつける感じ。。
相当キツかったです。
昨日は書かなかったんですが、出演していた俳優のマハーシャラ・アリが、アカデミー賞の助演男優賞を受賞していて、彼の演技はよかったと思います。
彼が演じた役と、その恋人の女性が、子供時代の主人公に温かいものを与えていたのが救いでした。
特に、主人公に泳ぎを教えて、ムーンライトという言葉にまつわる自分の話を語るところ。
そして、オカマとからかわれる少年に、オカマという言葉はどういう意味かを聞かれ、とても真面目に「オカマという言葉は、ゲイを不愉快にさせる言葉だ。言わせるな」と言うところがよかったです。
小さい男の子を、ひとりの人間としてちゃんと尊重しているところが。。
この台詞の日本語訳がひょっとしてうまかったのかもしれず、英語ではどんなふうに言っていたのか、気をつけて聴いておけばよかったと思いました。
一昨日、この映画を一般的には美しいとはいえない・・ということを書いた後に考えてしまいましたが、間違いなく主人公の心は美しかったし、母が自分の罪を悔やんで、それを主人公が受け入れた?ところなど、人間の生きる姿として、やっぱり美しかったのかなと思います。
映画は、観る人のいろいろな状況によって、感想が変わると思いますので、気になった映画は、ぜひご自身で観られてはと思いました。
映画館で観たこの映画の予告でも、たしか「人生観が変わった」?という感想を寄せているのを見たような気がするのですが、時々、映画を観て、そのようなことが起きることがあります。
自分が、どんな年齢でその映画を観ることになるのかも、縁というか、おもしろいものだと思います。
映画は、素晴らしいですね。
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